幼い頃からの日記、親友への手紙、バーグマン本人が撮影した家族のビデオフィルムを中心に母親として、女優としてのイングリット・バーグマンが語られていく。
家庭も子供も大切、それと同じくらいカメラの前で演技をする女優としての仕事が好き。
そして自分の心に正直にしか生きられない女性だった。
スキャンダルとか不祥事という言葉は彼女を傷付ける為にマスコミが勝手に使っているだけで、それに対して「私の人生に他人は関係ない」と言い切れる所に芯の強さが感じられる。
彼女の子供達は、女優の母親を持って淋しい思いをした子供時代をそれぞれ口にするけれど、同じ女優として活躍したイザベラ・ロッセリーニだけは十分に母親を理解出来たのかも知れない。
作品の中のバーグマンは勿論美しいけれど、ホームビデオの中の母親としての彼女は正に太陽の様にキラキラとして写っている。
そんなお母さんにはもっともっと側に居て欲しかったのでしょうね、子供達としては。
最後の映画作品となった「秋のソナタ」で共演したリヴ・ウルマンと舞台で共演したというシガニー・ウィーバーのプライベートインタビューは興味深かった。
アリシア・ヴィキャンデルのナレーションも心地良い。
副題の意訳し過ぎ、センスの無さ、何とかして〜と言いたい。
In her own words 〜彼女自身が語った事〜 が何故「愛に生きた女優」なんて時代錯誤で陳腐な表現に…!?(・_・;?