モノローグ主導で画だけはめていく予告ライクな人物紹介のぶっ飛ばし方とか、メタとリアルを混在させつつも混乱させない省略の仕方とか冒頭からセンスが爆発しててウハウハした(そーいやアメリもこんな感じやった気がする)、かと思えばいかにもなぽい動きをする夢のシーンでは時間たっぷり使って魅せてくるこの配分で笑かしてくるバランス感覚、大恋愛とは名ばかりのブルジョワ家庭のいい歳したおっさんの20歳差妄想恋愛がこんなにも面白くなるかねと。共有財産の分割でそこらへんの家具片っ端から真っ二つにしてて美術さん大変そうとか、夢シークエンスのベットカーの操演どうやってんのとか、裏側の余計なことが気になりつつも回り回ってのハッピーエンドは嫌いじゃない。
〈ピエール・エテックス レトロスペクティヴ〉
2023-2