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100万年地球の旅 バンダーブックのj3livingのレビュー・感想・評価

3.1
むかーしむかし、1978年の日テレ24時間テレビ内で放送された作品とのこと。
僕が記憶がある24時間テレビ内アニメはマリンエクスプレス…くらいかな。本作はその前年じゃないだろうか。その時に昨年も手塚キャラ総登場のアニメやってたんだよ、ということを知って観たかったなあ、と。まさか50年近く経ってから観ることになるとは思わなかった。

当時のアニメ、手塚治虫の長編アニメって確かにこんなだったかなあという感じ。どっちかと言うと「テレビまんが」と言う言葉の方がしっくり来るかも。
配信された映像はデジタルリマスタリングしたのかもしれないけど、それを抜きにしても作画がとても綺麗。ワーカホリックで有名なあの手塚治虫と虫プロ(手塚プロか)ですからね。妥協は許さん感じ。
ものすごいテンポでポンポン進んでいくけど、テレビ放送の尺があるから致し方なかったのでしょう。本編92分だから放送当時はCMも入れて2時間枠だったのかと。

若き日の伊武雅刀さんがブラックジャックの声を演ってる。まあかっこいい。今声の方の印象で言うと「物件探しはSUUMO」とか有名ですね。名脇役俳優で当時は宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統を演ってた人ですよ。
あとついでにスネークマンショー…。

物語の世界は星の旅をしたり時間の旅をしたりするけれど、最終的には主人公バンダーの両親が殺された2015年の地球。世界総統が人間社会の大きな物事の裁定を「マザー」と呼ばれるコンピューターに任せている世界。
今我々が住むこの世界も一歩間違えばこの通りの世界になる。現実みんなchatGPT頼みだったりするしね。

手塚治虫の先見の明は恐ろしいものがある。
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