チャンドラー

シティ・オブ・ゴッドのチャンドラーのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
-
カメラマンであり、堅気であり、狂言回しであり、観察者の主人公。おそらく、監督自身でもあるのでしょう。
観察者自体が集団(ここではシティオブゴッド)に組み込まれてしまうと、往々にしてその視点は恣意的で、その批判性がが損なわれてしまいます。それには、堅気とギャングといった距離が必要です。
そんな客観的な主人公が切り取ったシティオブゴッドはどこまでも残酷で、エキサイティングで、そしてなによりも彼らの息づかいが間近に感じれます。