ひろ

ヒットマンズ・ボディガードのひろのレビュー・感想・評価

3.9
パトリック・ヒューズ監督、トム・オコナー脚本によって製作された2017年のアメリカ映画

ブラックリストに入っていたトム・オコナーの脚本を映画化した作品。面白いのに映画化されてない脚本のリストをブラックリストと言うのだが、ブラックリストから映画化した作品は面白いものが多い。もちろん権利を買った人によるけど、これは面白くなったパターン

この作品はとにかくキャスティングが最高。一流だけど神経質で落ち目なボディーガードのブライス役をライアン・レイノルズ。陽気で楽観的な凄腕の殺し屋キンケイド役はサミュエル・L・ジャクソン。そしてベラルーシの独裁者デュコビッチ役にかつてゴッサムシティを守っていたゲイリー・オールドマンというたまらないキャスティング。楽しい化学反応が起きそうな予感しかしない組み合わせだ

ベラルーシの独裁者デュコビッチは失脚し裁判にかけられている。有罪にするための最後の証人である殺し屋のキンケイド。そんなキンケイドを警護することになったボディーガードのブライス。命を狙われ続けるキンケイドを裁判所まで無事届けることができるかといった展開

アクションも見応えあって楽しめるし、ストーリーもブラックリストにあっただけあってしっかりしている。何より面白いのは真逆の性格のキンケイドとブライスの掛け合い。慎重派のブライスと楽観的なキンケイド。常にぶつかり合う2人の絶妙なコンビネーション。たまに恋バナしたり、噛み合わない2人がたまに噛み合う感じも面白い。レイノルズが慎重派なのがすでに笑えるし、サミュエル・L・ジャクソンとのコンビは新鮮で楽しかった。極悪非道な悪役がオスカー俳優のゲイリー・オールドマン。悪役も散々やってきたけど、存在感ある悪役がいるから作品が盛り上がるもの。ゲイリーは安心して見れる悪役

このキャスティングなのになぜか日本劇場未公開だったのが謎。日本はイケメン主演の番宣しまくる映画の枠とファミリー向けの映画が優先なので、こういった作品はひとつあればいいのでなかなか生き残れない。それでもNetflixとかで未公開作品も普通に見れるようになったから便利だし、映画ファンには嬉しいことだ。続編ができるって話もあるみたいだし、このコンビをまた見てみたい
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