kuu

ダイナマイト・ファミリーのkuuのレビュー・感想・評価

ダイナマイト・ファミリー(2014年製作の映画)
3.0
『ダイナマイト・ファミリー』
原題덕수리 5형제
英題A Dynamite Family.
製作年2014年。上映時間102分。

人気K-POPグループ『2PM』のチャンソンが映画初主演を果たし、両親失踪事件の真相をめぐって個性豊かな(ってチョイオーバーかな)5兄妹が巻き起こす騒動を描いたサスペンスコメディ。
チャンソンが警察官志望の三男役に扮するほか、ユン・サンヒョンが長男役を、ソン・セビョクが次男役を(いつもはエエ味出してるが今回はヤクザモンにしては貫禄がイマイチで、マ・ドンソクならって、考えたかな。)、無知でお恥ずかしながら『大韓民国1%』のイ・アイって女子も長女役を演じたてました。
末っ子はキム・ジミン。

両親の再婚によって家族になった5人の兄妹。
性格がバラバラな彼らは、顔をあわせればいつもケンカばかりしていた。
ある日、5人は両親の呼びかけで久々に実家に集まることになるが、両親が突然、行方不明になってしまう。
5人で一緒に行方を探すうち、彼らの間にいつしか兄妹としての絆が芽生えはじめるが。。。

今作品はスリラーとコメディジャンルの融合が際立って善いとは云えない作品やし少し残念かな。
なぜなら、キャラの組み合わせが深い印象を残せなかった。
ぎこちない義理の兄妹たちの関係と、それぞれ違うキャラのやりとりや、リアクションには間違いなく笑いを誘うやろけど、こないな状況が起きるコメディパターンとも云えるが、 キャラ間の組み合わせが自然に感じないし、和がうまく合わないという印象まで与えられた。
兄妹が仲違いから絆を深めて行く間に厄介な気流がしばしば感じられた。
それって、俳優さんたちのせいではなく(各々は真摯に楽しく演じていました)、シナリオが説得力を備えていなかったんかなと思います。
兄妹の役柄における性格や性質、そして気質が、俳優さんとはそもそも合致してなかったやろなと。
こないな厄介な流れを序盤から打開できず、そして、その雰囲気を続けて展開していき、後半のスリラーに没入できなかった。
ドラマのキャラが粘質層的に積み重なって、そこに観てる側を取り込んで、絆を形成しなけりゃ、コミカルからの恐怖に変わる状況に共感するんは難しい。
スリラージャンルの特性から求められる緊張感すら感じにくいかな。
まぁ、今作品は俳優たちにかなり多くのお世話になっているという感じでした。
質感のないシナリオが埋められない部分が俳優たちの熱演で満たされ、この活躍が細かい笑いのポイントを多少提供できてた。
全体的に笑いの強弱調節に失敗し、キャラの組み合わせを正しく活用できなかった部分で、個人的には残念の映画と感じました。
長男のキャラにもう少し重みを置いてスグンとドンス、ヒョンジョンのキャラを巧く生かしたら、そしてカリスマ性を持つキャラを活用したら興味を加えることができたんちゃうかな。
kuu

kuu