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光りの墓のbennoのレビュー・感想・評価

光りの墓(2015年製作の映画)
4.5
まさしく催眠ドープ (。ρω-。)ネムネム

一応エナジードリンクを準備してからの鑑賞です…。

タイ東北部の町コーンケンにあるかつて学校だった仮設病院…。原因が全くわからない"眠り病"にかかった兵士たちが眠っています…。

ある日病院を訪れた女性ジェンは前世や過去の記憶を見ることが出来るという若い女性ケンと出会います。
そして病院のある場所の地下には遥か昔、王の墓があったことを知り、古代の人々と兵士の奇病に繋がりがあるかもしれない…と思うように…。

そんな中、兵士イットが眠りから目覚めます…。

撮影はディエゴ・ガルシア…。草や緑、キラキラ光る水面など自然や自然光を捉える映像は素晴らしい。そして長回しを多用し"眠り"という曖昧な浮遊性のある世界を幻想的に描きます。

特徴的なのは"眠り病"の治療に使われる様々な色を発色するネオン管のような形状の機械…奇妙なSF感…

映画館のエスカレーターと病室のネオンのオーバーラップは一瞬で引き込まれます。

夢と現実の境界が曖昧になっていくのと同時に、兵士たちが治療を受けているのと同じように、観る側も監督のマジックに取り込まれていくような不思議な感覚に陥り…いつのまにか…うつら、うつら…

しかしこれも監督が意図したことと納得します。

ただ、一方で異様に俗っぽい演出もあります…「えっ?!」と思うようなシーンも!! 人が生きるのは食したり排泄したり、また性的な事象も切り離せません。それらをとても滑稽に描いています。

記憶を読む能力を持つケンは兵士イットの人格になり彼の夢の中へジェンを導きます…林の中や豪奢な宮殿へと…それはまるでイットとジェンが夢を通じて交信しているかのよう…。

「外でやっている工事は政府の秘密事業なの…?」

シャベルカーが土を掘り起こし、凸凹になった場所を目を見開いてジッと見つめるジェン…
過去や先祖に対する冒頭と言わんばかりに…

劇場で観たい作品ですෆ*


thanks to; ゴリアテさ〰︎ん✩°̥࿐୨୧
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