ナカノカナ

エリザベス 神なき遺伝子のナカノカナのネタバレレビュー・内容・結末

エリザベス 神なき遺伝子(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


そもそも自分の考えの中に、クローンだから人ではないという考えはまずなかった。つまりクローンは生みだしてはならないという考えの持ち主ではない。

だからこそ描写されるいわゆる一般市民たちの抗議には共感することはなかった。とはいえクローン人間を創造したリード博士にも、なにか想いが湧いたわけではない。

単に描かれているのは人間のエゴイズムであり、この地球で唯一、神と会話が出来るかのように勘違いしている生物の話であるように感じた。

邦題はエリザベスとなっているが、エリザベスの前にすでにクローン人間は生み出されており、そのクローン人間が手に負えない"不完全体"であったため二代目が作られた。生み出したくせに対処も出来ないとは、やはり人間は傲慢かつ無責任な生き物である。

クローンに愛が通用するのか分からないが、まずは愛情が欲しいのかもしれないと思った。