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バッド・ラップのPalakのレビュー・感想・評価

バッド・ラップ(2016年製作の映画)
2.5
アジア系アメリカ人ラッパーのアメリカでの立ち位置、受け取られ方、葛藤などを描いたドキュメンタリー。以前トロントのアジア系映画祭でプログラムの翻訳をしててこの映画を知ったけど、実際に見る機会がなくてようやくネットフリックスで鑑賞。

アジア系というアイデンティティやステレオタイプとの向き合い方などは興味深かったけど、いかんせん個人的にカルチャーが合わないというか、アジア系に対して向けられる偏見などに対する向き合い方や主義主張が稚拙に見えなくもなかった。
例えばラップバトルで目が細いだのブルースリーだのディスられた返しが背が低いとかかよとか、アジア系の枠に囚われたくないとかいいつつ結局そこを売りにしてラップしてたりとか、ちょっと納得いかないというか、自分たちの中でも整理ついてない感じがした。

あとはドキュメンタリーとしても少し中途半端。アジア系アメリカ人のヒップホップアーティストについて、といいつつ一つのシーン、数人のアーティストにしか焦点が合ってなくて、結構狭い範囲でしか描かれてなかった。
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