ぶちょおファンク

ハードワイヤー 奪われた記憶のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★1 中盤★1 終盤★1.5

見どころ
◯いろんな場所で企業タイアップのロゴがある世界観。
◯部屋の壁になぜか“古いパチンコ台”が飾ってあった!(笑
◯“ジャクソン”のアレは面白かった。
◯ホープ社社長“ランドルフ・ホープ”の顔写真がようやく最後に映されるが、
SF映画好きならその配役チョイスにニヤける。
(名作SF映画の“2”でアンドロイド役をした頃の昔の顔写真を使用している)

気になる点
●特撮がショボい…。
●弾倉を変えずに何発撃てるんだっていう拳銃。
●アジア人がよく出て来たりで如何にも“Cマネー”製作のような雰囲気だったが確認は取れず…。


☆総評
冒頭のエピソードからイヤな予感はしたが、
あのキューバ・グッディング・Jr.にあのヴァル・キルマー(パケ写のような短髪姿ではない…)出演で2009年製作の映画とは思えないテレビドラマ程度(もしかするのTV映画かも…?)の悲しくなる低クオリティー…。
逆にこのふたりなんで観ようと思うきっかけとなったから、製作者の思惑にまんまと引っかかったことになる…!

名前を出すのもおこがましいがフィリップ・K.ディック的な世界観、『ロボコップ』や『マトリックス』等から使えそうなテイストだけを抜き取り大した工夫もしてない安っぽいSF。

今作で唯一重要にすべきことは主人公と妻の最後の会話。
「愛してる」と言う妻に対して「知ってる」と冷たく返事したことを記憶を無くしたからといって“悔恨の念”は抱かず、
ただ“妻子を殺された復讐”しか頭にない主人公になんの魅力もない。

「なんであの時“俺も愛してるよ”と返さなかったのか…」
と後悔しつつも復讐の炎に燃えてこそ主人公に感情移入するってもんではないのだろうか?
少なくとも自分のセンスや感覚では主人公はそうであって欲しい。


2022年88本目(+短編2本)