だめだめ叔父さんとしっかりもの小学生が仲良くきゃっきゃしてる様をただ眺めるだけなのに何故かニッコリしてしまう。
毒にも薬にもならないとはこのことで、のんびり楽しめます。飽きずに眺めていられるのは松田龍平さんの魅力のおかげ。理屈っぽいけど中身がまったくない喋り方が聞いてて癖になる。「ゆきおー叔父さんは哲学者だぞ」が頭から離れません。
時代設定は古めなのかな?と思わせられるのは、昭和邦画っぽく、全員がきっちり説明口調で喋ってるから。
「自然体演技とか余白なんて知らんがな」というスタンスをとっているけど、そもそもリアル演出の達人である山下監督なので、今作はもうとにかく楽に観られる作品にします!という意思表示だと思います。
最近になると演技を見せつけてくる子役も多い中、肩肘張ってない大西利空さん演じる「ぼく」も良い子すぎて癒されました。