LalaーMukuーMerry

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

3.0
巨大エネルギー関連企業 エンロンの崩壊の裏側をインタビューであぶりだしたドキュメンタリー。
全米No.1の会社なのに、この会社の名前は倒産した時に初めて知ったのを思い出す。

(1)自社の株価を上げ続けるための、不正な財務・会計処理
(2)電力までも証券化してしまう自由化(規制緩和) → 料金の乱高下を悪用して、電気ころがしで大儲け、カリフォルニア州が犠牲に。

私に理解できたのはこれくらい。テンポ早すぎてついていくのが精いっぱいでした。

間違いないのは会社トップ陣の不正。ここまで巨大な不正となると、取り巻きの銀行や、会計会社、弁護士、政治家・大統領までもすべて一蓮托生。不正を感じていても、そこから入るお金に縛られ、摘発ができない。

法規制をかいくぐって合法的にスレスレことをする人は、うまくいけば頭の切れる成功者、一歩間違えば犯罪者。アナリスト、投資家は成功してる間は大絶賛、破綻すれば騙されたと非難轟々。誰もが利己的になりすぎる危うさはらんだ資本主義社会の負の側面。

日本でも電力会社の巨大な資金力が、マスコミや官公庁、政治の世界を陰で牛耳っていることが、3.11以後知らされてきたこと。 

あぁ、世の中は一体どこに向かっているのだろう?