2020

日本で一番悪い奴らの2020のネタバレレビュー・内容・結末

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

いや~。凄い映画だった。
邦画を久々に観たけどこれは面白かった。

やっぱ昭和の闇社会とか裏社会が舞台設定になっているものは個人的に、怖いもの見たさで見入ってしまいますね。
それも、実話をもとにしているというんだから。

舞台設定もなるほど、北海道を舞台にすると、本州のやくざとの戦いであったり、ロシアとの関係だったりもあって、色々へ~と思う事があって、勉強になったというと変な言い方ですが、物語、事件、状況の要素として、なるほどという風には思った。

拳銃の数とか、色々点数で評価されるシステムだとこういう風に手柄の取り合いになって、ポイントのロンダリングが起きて本末転倒になってしまうんだなぁと。
まさか最終的に税関もグルに出来るなんて。
結果的に中村獅童に逃げられてるし、あんなに保障の無い作戦を実行する感じも、え?とは思ったけど。
そして、ああいう終わり方で、なるほど、主人公なりに恩義を警察に感じていた部分もあったのかな…とは少し思ったけど、途中からはなんか楽しくてやっていたようなところもあったと思うし、作品と現実を混同してはいけないけど、調べてみたら、結局、警察から見放された感じになって、その結果、こういう作品も生まれてしまっているわけだから、なんともなんともな出来事だなぁ…と。
借金もしながらSを育ててたという…。真面目な部分なのか忠誠心がおかしな方向に行ってましたね。
演出やオリジナルストーリー、フィクションも入っているのが映画だから、実際のもとになった事件とは違う部分もあるんだろうけど、警察にはこうであってほしいという正義の道とは真逆の動き方をしていた時期、組織体制があったわけで(色々関係者が自殺していたり真相があきらかになっていない部分もあるようでなんともいえませんが)、いや~な映画でしたね。
とはいえ、こういう映画を作れる、作らせてもらえる社会であることは自由があっていいですよね。
絶対認められない国もあるだろうし。
とはいえ、相当な覚悟がないと作れないとも思うし。
凄いチャレンジだなと思うし、こういう作品が、娯楽として消費されていくだけでは無くて、よい社会づくり、よい未来づくりに生かされていけばいいなとは思いますね。



綾野剛はもうこういう役ばっかりやってほしいぐらいハマってたし、のめり込んで見ちゃいましたね。面白かった!

あとから調べて、舎弟訳の人が、ジョジョのミュージカルに出ていた人でびっくりした。すごく演技うまいし、キャラクターにあった役どころだなぁと。
そういう意味ではデニスの方もめちゃくちゃはまり役だった。
TKOの人はちょっと違ったかな…。
あそこは本当に怖い人にやってほしいというか。
やっぱり芸人さんだし下手というわけではないけど。
個人的なイメージとしてちょっとシーンと合わなかった。
耳にアイスピックを指すハードな演出でもって成立させようとしていたのかな。
そういう意味では中村獅童さんは凄かったな。
まぁ、もうああいう役をやらせたら右に出る人いないのかな。
ピエール瀧さんも見事でした。

細かい所で言えば、東京での潜入捜査のシーンが両国、国技館あたりだったけど、あれはわりとあのエリアでそういうことをするのは当時あるあるだったっていう事なんですかね。当時とそんなに俯瞰の様子が変化していない地域を選んだという事なのかもしれないけど、そこはちょっと場所チョイスの理由を知りたいなぁとは思いました。

あと、あのアマゾンプライムのCMに出てた女優さんの演じていた人も結局、ポスターに起用されていたりして、よくわからなかった(笑)。
ああいうのってモデルをつかうんじゃないの?
当時は、本物の女性警察官を起用して、PRに活用していたんですかねぇ。
そういう疑問もあったし、典型的な嫌な女というか、女を武器にして男を利用していろいろのし上がっていこうとするタイプで、そういう人が警察にいるというのもある意味怖いなとも思いましたね。




後で書く。
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