◆あらすじ◆
朝鮮半島は高麗の時代、プンチョン、ソルラン、ドッキの三人は民衆の支持を受け、王へ反乱を起こすが、ドッキとソルランの裏切りにより反乱は終結し、ドッキはユベクと名を変えて将軍の地位に就く。それから18年後、プンチョンの娘、ホンイは盲目の女剣士ウォルソにより両親の仇を討つため、剣士として鍛えられる。
◆感想◆
少女ホンイの復讐劇を本筋としながら、18年前の反乱とそれに関わった人物たちの繋がりが巧妙に絡み合い、単純に割り切れない愛憎劇になっていくストーリー展開と、派手な剣術アクションが見どころとなる作品となっています。
登場人物の把握が難しい部分もありますが、それが本作のストーリーの面白い部分になっているので、分からないまま観続けて大丈夫です。
ホンイ（キム・ゴウン）は自由奔放な性格の持ち主で、親代わりのウォルソ（チョン・ドヨン）に復讐のために育てられているものの、その重みが表に出ていない点が興味を惹きました。しかし、彼女には知らされていない過去が存在し、それが原因で彼女の苦悩が始まるのも本作のストーリーの面白いところだと思います。
そして、もう1人の主人公であるユベク（イ・ビョンホン）は武に秀でた人物でありながら、野心家で王の地位すら標的に入っており、悪辣ながら魅力的な人物でした。ユベクとソルランが過去に恋仲であったこともストーリーに大きく影響していて面白いです。
本作の剣劇アクションはいわゆるワイヤーアクションでふわふわ飛び回るものになっていて、激しい剣の鍔迫り合いなどはなく、どこかしらファンタジーのようで私はあまり好みでは無かったです。
なかなか面白い作品でした。イ・ビョンホンが出演すると作品の格が自然と上がっているように感じてしまいます（私だけですね）。
鑑賞日：2023年11月20日
鑑賞方法：CS WOWOWプラス
（録画日：2022年11月6日）
