ハニワ楽曲視聴済み。
等身大の高校生の恋愛を描いた結果なにも面白くなくなってしまった映画。
若さ故に許される恋愛観をスクランブルにしてハニワ楽曲と雑な引用による味付けをした映画。等身大の若者を描いた結果名作となった映画は多いが、本作は的を恋愛に絞ったことで若さ、つまるところ経験の浅さと無知がそのまま”等身大”となってシナリオに現れている。夜の路上で交わされる中学生レベルのレスバは見ていてこちらまで恥ずかしくなった。もっとも64分間の中で恥ずかしくないシーンは数えるほどしかないが。
ハニワ楽曲のフレーズを極めて雑に引用し登場キャラクターに喋らせており基本的に不快感しかない。原作のあるアニメ映画にとって、散りばめられた原作要素はファンとしては見つけて嬉しいもののはずだが、本作は楽曲フレーズを喋らせたいが故に不自然な会話が交わされるのでだったら無理やりぶっこまなくてもいいよと思う。
ハニワライブシーンは力が入っておらずかくかくとした動きを繰り返すだけ。見ごたえはない。
現役中高生が「これ・・・わたしだ・・・」するためだけに用意された守銭奴映画。「これ・・・わたしだ・・・」する現役中高生以外の人間が観ても全く面白くないし、「これ・・・わたしだ・・・」した現役中高生も大人になるとツマラナサに気づくと思う。
