Rosso

パラドクスのRossoのレビュー・感想・評価

パラドクス(2014年製作の映画)
3.6
ループものにはね、俺たちの「トライアングル」っつう良作映画が存在しやがるから今作はどうかな〜と思っておったら中々これも良い味出してるやん!

序盤のループ入りました〜の説明描写は正直くどいし長い。
「分かった、彼らが置かれてる状況と心情はもう十分分かったからはよ先見せて?(半ギレ)」となってたんやが後半はもうね、
「え?ええ?ええ〜!?ちょっと待ってちょっと待って、いやいや〜え〜〜〜まじ、いやエグいわ...」満載な描写がもうビュンビュンと。
堪んねえなあおい!!(cv.ひとよの松岡茉優ちゃん)

そして終末にかけて思い出したかのようにペラペラと説明スタートして、「あぁ...この説明ですべてを片付ける残念な手法来たか...」と若干萎えたのも束の間、
2人が別々のシチュエーションで鼻息荒く(死にそうなのに)それぞれの好〜〜〜きな〜ことを頑張って伝えちゃうから分かったような分かんないようなで面白くなってくるんですよね、これが新しい。
(ん?μ'sのOPサビ?と思った方正解です。は?という方は無視してください。申し訳ございません。)

そして若者から中年へのステージアップを見せつけられてすべてを悟り、冒頭のインパクト強すぎる老衰干からび花嫁に納得する。

いや〜監督もすごいね、なんだこの作品。笑

多少のツッコミどころはこれもうそもそも無限にモノが湧いてくる設定敷かれたせいで何も言えなくなるし上手いっすよ。
当然ながら超苦痛だな、絶対巻き込まれたくないなと思うんだがしかし待てよ、と。
若者の僕、永作博美さん、あとなんか適当なループ発動のためのサヨナラグッバイ要員で囲って頂ければもしかして働かずして飲み食い困らず幸せな日常(ループ)を過ごせるんじゃなかろうかと、ちょっと口角上がったのは若気の至りなので許してください。
Rosso

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