このレビューはネタバレを含みます
CGを使わず、ストップモーションアニメで丁寧に製作。ラストにその製作過程が出てくるが、あれだけ巨大な像を作って動かしての苦労が垣間見える。外人が作った日本人の話なので、どこか中国や中東の風味も漂う。ストーリーとしては亜流の桃太郎のようで、世話焼きの猿とクワガタが実は両親だったというオチ。映像は面白かったが、驚きはなかったかな。
〈あらすじ〉
クボは三味線を奏でることで折り紙に命を与え、意のままに操ることができるという不思議な力を持つ少年。かつて闇の魔力を持つ祖父に狙われた際に父を亡くし、片目を奪われたクボは、母と最果ての地まで逃れていたが、闇の刺客の手によって母までも殺されてしまう。両親の仇討ちを心に誓ったクボは、面倒見の良いサルと弓の名手であるクワガタを仲間に加え、祖父である月の帝と対峙する。