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ゴダールの探偵のadeamのレビュー・感想・評価

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)
1.5
80年代にゴダールが放った異色の探偵映画。
ホテルを舞台に事件をめぐる複数の人物の思惑が交錯する物語です。
クセのある語り口は相変わらずですが、終始フザケたようなクラシック音楽の使い方をしており、ユーモラスな陽の雰囲気を感じられたのが意外でした。
そこに大きく貢献しているのがジャン=ピエール・レオ得意のとぼけた演技なのですが、ゴダール作品にはミスマッチな気がしてしまいました。
特に「アルファヴィル」のようなシリアス寄りのノワールを期待して観てしまうと拍子抜けです。
何度も映るビデオカメラの粗い映像と初々しいデビューを飾ったジュリー・デルピーが印象に残りました。
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