「揉める撮影現場」映画でも、かなり強烈な作品が登場です。
『めちゃ怖』や『不詳の人』と同じく、山下敦弘監督の独特なフェイクドキュメンタリーの一作。
自分のペースで生きてる映画作家が、初めての大人数の現場でうまくまとめられず、どんどん現場の空気が悪くなっていくところは『旧支配者のキャロル』みたいで胃がキリキリします。
しかしとことん自分の都合しか考えない監督に、不思議な笑いがこみ上げてきます。
学生時代に映画サークルにいたのですが、状況は違えど、こんな現場を何度か見ました。
とことん自分ありきの、こういうタイプの人っていますが、皆から糾弾された際のあまりに自分勝手な返しや、聞く態度のない感じとか、ほんとこういう人って結構いるので、なんとも言えぬ感情になりました。