atsuki

記憶の香りのatsukiのレビュー・感想・評価

記憶の香り(2006年製作の映画)
2.0
カサヴェテスの『ハズバンズ』が濱口竜介監督の支柱にはあるらしいから、『PASSION』の猫とか、『不気味なものの肌に触れる』の彼女とか、『親密さ』では戦争、『ハッピーアワー』では失踪、『寝ても覚めても』では震災など、いわゆる「死」もしくはそれを連想させる出来事が、私とあなたの関係性を駆動させていたと思うんだけど、結局のところ、今作はある男のリビドー的な物語だと感じる。つまり、私だけの話なのかな。他人の脚本でも良い作品はあるから、そういうところが間違ってるだけというか、濱口竜介監督的ではないんじゃないのかな。
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