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MI5:灼熱のコンスパイラシーのMrsフロイのレビュー・感想・評価

2.9
前作「MI5:消された機密ファイル」に続くイギリスのBBC制作による、ビル・ナイ主演のMI5諜報員テレビシリーズ。

前作で首相に逆らいMI5を追われたビル・ナイは、バハマの先にあるイギリス領タークス・カイコス諸島に身を潜めている。
機密ファイルを入れてぶら下げていたスーパーの袋に代わりお買い物用エコバッグをぶら下げて登場、浜辺で読書に耽り、現地の少年と親しむ穏やかな日々に突然声をかけて来た意味ありげな男クリストファー・ウォーケン。
ここから老スパイ同士の冷たい火花を散らす戦いが始まる。なんといってもビル・ナイ62歳、クリストファー・ウォーケン72歳(>_<)

世界中で繰り広げられる戦争やテロを背景に、誰がそれによって利益を得るのか、国家と金の仕組みが垣間見えるような巧みな脚本。
ドンパチやってるスパイではなく、情報分析のMI5やCIAが関わっているのが現実味を感じる。

邦題「灼熱のコンスパイラシー」ってなにかしらん・・
conspiracyは共同謀議、陰謀等の意。ここではスパイ同士の謀議ということか。はたまた元カノのヘレナ・ボナム=カーターとの熱い関係か。
原題は舞台となる南の島「TURKS&CAICOS」ここはイギリスの直轄領地で君主はエリザベス女王。島の経済はタックスヘイブンで成り立っているとのこと。

女王陛下の御下命のスパイであるMI5が、その威信をかけて正義を問う次作に繋がるラストシーンが渋い。
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