期待する方が間違いのような映画ながら楽しい小品でした。
馬鹿なアメリカ人を馬鹿にする単細胞なヨーロッパ人の目線で描かれ、さらに観客はその単細胞っぷりも馬鹿にして笑えるという構造がユニークだった。
結末はアメリカ人を馬鹿にする単細胞なヨーロッパ人へ対するブラックジョーク、もっと言えば、国籍で判断することの馬鹿馬鹿しさを皮肉っていると受け取るのは単純過ぎかな?
一番好きなギャグはミートボール連呼。
食人色は薄く、全体を覆う呑気なムードや、雑なゴア、殺人ファミリーの登場など、どことなくH.G.ルイスの『2000人の狂人』を思い出したと書いたら褒め過ぎかも。
アメリカ音楽のパロディとして作られたであろうオリジナル曲の数々が結構キャッチーで意外にも良かった。
スウェーデン映画なのにわずかなスウェーデン語(?)には日本語字幕なしで、英語にのみ付いていたのも面白いと思った。まさかミスではないだろう。