未だに『デッドクック』を見られていない私としては、夏目大一郎監督といえばポンコツかクソのようなホラーもどきを映画と詐称して世に放っている印象しかなかったわけですが、この作品はなかなかどうして面白かったですよ
エンコーの噂を聞きつけスクープ狙いで今をときめく人気JKアイドルを追っていた夏目氏が、JKアイドルと男性アイドルユニットのメンバーが密会している現場をおさえ、「キスしろホテルに連れ込め！」と祈っていたらなんとJKが男性アイドルを空中高く浮かびあがらせ、そこから地面に叩きつけて殺してしまったよ…というお話
メイクが濃い目だったせいかJKアイドルがあまりかわいく見えなかったことこそ残念ですが、殺害現場を目撃されたことを知られ命の危険に晒される夏目氏＆助手、脅しをかけられ怯え惑いながらもちゃっかり撮影を続けていたり手帳を盗みだしたり、逆に盗撮用のタブレットがバレて没収されたりやっぱり命の危険に晒されたり
『オカルトの森』の白石監督＆堀田真由のように気弱でヘタレ主人公としっかりちゃっかり助手の組み合わせ、アリだと思います！
助手がどうしても助けたかった3人目もオチが利いていてよかったですし、JKアイドルの爪を剥ぐとか指を切り落とすなんて発想も〇、「え？お前それは話が違うよ」という手のひら返しも最高！
適度に緩く適度にシリアス…だったかは自信がありませんが、この監督の作品で初めて面白いと思ったかもしれません
