稀

パーフェクトマン 完全犯罪の稀のレビュー・感想・評価

2.0
小説家志望の若者が遺品整理中に見つけた原稿をパクって成功する話。編集者から連絡が来た途端、作家としての振る舞いを練習するのは作家になりたいのではなく単に有名になりたかったから? ある意味、その虚栄心が転落の始まりでもあり、芋づる式に墓穴を掘っていく所以なのだけど、犯罪に計画性がなく、自殺の偽装はあまりに雑でご都合。
ラストで偽りだらけだった主人公が本音を晒した作品で初めて評価されるというのは一見しんみりしたが、2人も自分の手で殺しておきながら、まずやらなきゃいけないことは罪の自白。せめて揉み合った際の事故とかにしてくれれば、運命に翻弄された感があったかもしれない。
稀