『ダーティハリー』や『フォーリング･ダウン』のモデルになったテキサスタワー乱射事件を忠実に映画した75年の作品。テキサスのうだるような酷暑のもと行われる冷徹なスナイパー殺人、そして命を賭けて犯人射殺に乗り込んだ勇敢な地元刑事たち。この事件についてはディスカバリーチャンネルとかで見て知っていたつもりでしたが、犯人を止めるべく神父がタワーに乗り込もうとしていたり、銃を持った一般人が大挙して援護射撃に来ていたり、事件解決の立役者になった警官が、人種的な理由により署内での昇進を阻まれていたメキシコ系の人だったり、はたまた彼を補佐すべくタワーに登っていった元空軍兵の図書館司書がいたりなど、幾重にも連なるドラマがあったのですね。実話なだけになお刺さる映画でした。見れてよかった。
