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赤い夜のkkmovoftdのレビュー・感想・評価

赤い夜(1974年製作の映画)
2.9
間抜けなテンプル騎士団と間抜けな目出し帽軍団とこれまた間抜けな警察による三つ巴のドタバタ劇。しかもドタバタ、にならないくらい呑気なゆったりしたテンションで珍妙なストーリーが展開してゆくので、胃がもたれてお粥くらいしか食べたくないな、っていう時でもスルッといけていいかもしれませんね。

上映後のお話ではマブゼ博士にも出てたゲルト・フレーベが本作にも出てるということでフリッツ・ラングとの繋がりが示唆されていたが、私は本作に出てくるマッドな外科医がカリガリ博士のヴェルナー・クラウスに見えて仕方なかった。それにお互いソロソロ歩いて殺し合う屋上のシーンも、カリガリ博士で女の人が誘拐されていくとこにすごく被って見えたんですよね。
やはりジョルジュ・フランジュはヨーロッパの怪奇・幻想文学の水脈をきちんと受け継ぐ人なんだなぁと大変勉強になりました。
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