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赤い夜のアノのレビュー・感想・評価

赤い夜(1974年製作の映画)
4.5
人間を殺人マシーンに仕立て上げる悪の秘密結社がテンプル騎士団の財宝を狙い暗躍する…というチープな設定をチープにやり切る完璧な演出。思いついたような展開のパッチワーク。稚気が混沌を生み、これ以上ない「活劇」となる。

女スパイとポンコツ警察軍団(なんで鍵持ってねえんだよ)のバトルが異常に長くて映画が完全にぶっ壊れているのが最高。ムード満点なBGMといい"わかっている"。
肝心のテンプル騎士団が本筋に全然絡んでこないのだが、ラスト10分で思い出しように現れて暴れまわるので爆笑。テンプル騎士団も悪の組織も全員覆面に全身タイツだから見分けがつかねえ!!

ジョルジュ・フランジュって当時の本国では藤本タツキや芥見下々のような扱いだったのだろうか。ジャリ向けヒーロー番組の根源はやはりフイヤードなんすねえ。
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