2017.1.22 @ 新宿ピカデリー
黙々と歩くマギーの後ろ姿が語る強さ。それは誰かを自分のこと以上に支える母性の強さで、家庭の中で男はどうしてここまで成り下がってしまうものなの。。幼児が母親にするように甘える旦那に対し、愛されていないことを悟るマギーと、何かになろうとしているジョン、そして側にいた人を愛せなかったことに気がつくジョーゼット。目の前の人を愛することってとても難しい。それでも心からそう思えることが確かなことなのかな。
我慢することを美学とする日本人からしたら身勝手極まりない3人でマギーの計画は突拍子もなく見えるかもしれないけど、映像の質感が美しくて現代的に映るニューヨークの街並みがそういうもんだっていう説得力があった。でも身勝手な大人の子供は大変で、それもしっかり描いていて同情するよ。
マギー役のグレタ・ガーウィグが相変わらず、不器用に変な方向に頑張っても、頑張ってもなかなか思い描いたとおりにいかず。それでも奮闘する姿がキュートだった。
