平凡な5人の若者が、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の一人が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが——。
日本のスーパー戦隊シリーズをリメイクしたアメリカの「パワーレンジャー」シリーズは、1993年から20年以上続いている。第一作は「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のリメイクだった。テレビで放送されてすぐ人気に火がつき、それ以来、日本で放送された戦隊をベースに毎年新作が作られている。
そのパワーレンジャーがハリウッドで映画化されたのが、本作。ベースは、シリーズ一作目の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のリメイク版だ。
流石ハリウッドと思えるようなお金がかかってそうなシーンもあったが、変身して敵と戦うまでが長く、ずっとモヤモヤしっぱなし。もう少しで早送りするところだったが、我慢した(※「死霊の盆踊り」を、早送りせずにずっと観ていたときと同じくらいの忍耐力を要した)。
敵は単体で、いわゆる「悪の組織」ではないために、中ボス的な怪人や幹部が出てこない。さらに敵を倒しても爆発しないので、日本の特撮ヒーローの演出に慣れていると、物足りないかもしれない。
ドラマパートは、長いだけで中身は薄い。変身してからの戦闘シーンは、それなりに迫力があって良かったので、もっと前半からガンガン変身して、バシバシ戦って欲しかった。