パターソンに住むバス運転手、パターソンのある一週間。
妻のローラとのキスで始まる毎日。シリアルを食べて、詩を考えながら出社、同僚のドニーと挨拶して、やっぱり詩を書きながらランチ、帰宅したら飼い犬マーヴィンの散歩がてら、行きつけのバーに立ち寄って店主のドクとちょっと会話。
大きな事件は何も起こらないけれど変わらない毎日の穏やかさと小さな変化に愛おしさを感じる作品。
夫婦の、お互いへの愛情に満ちた朝の時間と、お互いの趣味と時間を縛らない、否定しない在り方がとっても素敵。
一人にしてほしい時にしつこくしないこと、構ってほしい時に放置しないこと、愛情を注ぐことを疎かにしないこと、相手の大切なものを踏み躙らないこと。
深い愛情と信頼がないとできないことだと思うので、憧れます。