ShinMakita

桜の代紋のShinMakitaのレビュー・感想・評価

桜の代紋(1973年製作の映画)
3.2
☆mixi過去レビュー転載計画



〈story〉
在日米軍基地岩国基地から150丁のコルト45が消えた。奪ったのは関西暴力団・西神会の構成員、杉山だ。杉山は逃亡中に派出所警官を射殺し、自分のクルマの車検証を落としてしまっていた。西神会撲滅作戦に加わる捜査四課の刑事・奥村は懇意にしている昔気質の極道・橋田組の協力で杉山を逮捕。チャカの隠し場所を吐かせて西神会のトップ大星会長逮捕の足がかりにしようとする。しかし、杉山がゲロした銃の隠し場所に行ってみると、すでに銃は持ち去られたあとだった。署内に西神会に飼われたイヌがいることを察知した奥村は…

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若山富三郎扮するベテラン刑事が巨大暴力団に挑むポリスアクション。当然ながら「顔役」より見やすい作品^_^。杉山逮捕までの前半は笑いと涙の人情刑事ドラマ。しかし中盤からはハードボイルド調に転換します。そこから三隅監督の真骨頂。シャープで陰影が特徴の映像はやっぱりカッコいい。半殺しの目に遭う富三郎さんの痛々しさも、ハンパないですよ。若手刑事役の関口宏が若々しく、のっけから死亡フラグ立ちまくってたのが微笑ましかったな。
西神会の面々…草野大悟、渡辺文雄、大滝秀治もいいんだけど、MVPは杉山役の我らがレンジさんでしょう。富三郎さんに散々酷い目に遭うレンジさん、ほんとお気の毒です。妻役、松尾嘉代も可哀想すぎて…
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