ベビーパウダー山崎

デブのコックのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

デブのコック(1918年製作の映画)
3.0
ロスコー・アーバックルの『The Waiters' Ball』(『デブの料理番』)ありきで作られているのは間違いないとして、その厨房コントにバスター・キートンが加わることで「映画」が更に強度を増すのが良く分かる。お遊びから芸として格が上がると言うか、アーバックルもアル・セント・ジョンも、あっという間に追い抜いていくキートンの色気がヤバい。
そして、そもそもアーバックルは面白いのか。器用な巨漢で愛されキャラだが、目はめちゃくちゃ怖い。アメリカも日本も、デブの喜劇人はドラッグ(もしくは病気)で早死するか女性問題を起こして表舞台から退場していくイメージ。その元祖がアーバックル。