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リトル・マーメイドのヒカルのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
3.5
テリファー2 の次にリトル・マーメイドを観るムーブは変態乙女みたいで躊躇されたがミュージカル(歌モノ)好きの為、女性専用車両と気づかずに入ってしまったおっさん状態のとても居心地が悪い劇場へ
(IMAXは夜だったのですが、カップルに囲まれると更にキツイので朝一の一般字幕にて鑑賞。100人の小箱でしたが40%くらいの入りでお客さんは先日のテリファー2 より少し多め。劇場全体はお客さんが少なく全く盛り上がってませんでしたが、中韓ほどの爆死では無さそうです。)


感想はボチボチでした。

ハリー・ベイリーは静止画よりも可愛らしく、歌も歌手だから当たり前ですがめちゃ上手かったです。王子も誰か知りませんが、ディア・エヴァン・ハンセンのブサイクな主人公より少し劣るくらいのいい声でした。

ただ、私にはPart of Your Worldの2回目が少し鳥肌だっただけで落涙には至りませんでした。(劇場ではTARのオルガさんのCelloで落涙するくらいゆるゆるの涙腺です。)

オススメはしませんが、女性陣は結構多くの人がすすり泣いてたような気がしたので、女性には刺さるのかもです。


以下は少しネタバレとだいたい文句です。











・オークワフィナはまんまオークワフィナで面白かったですが、吹き替え版を観てる様な変な錯覚を覚えました。オークワフィナが出ている映画は良い映画しか無い説は残念ながら本作で崩れた様です。 

・本作の最大の欠点はUnder the SeaとPart of Your Worldの2曲がメインなのですが、どちらも曲自体が75点以下かつ歌詞の内容から前半にしか使えない事にあるかと思います。 ボヘミアンラプソディ、キャッツ、竜そばなど自分が馬鹿なのか最後に歌で盛り上げられるとやられがちで、後半を歌で頑張って欲しかったです。

音楽でリン=マニュエル・ミランダか参加しているのですがアラン・メンケン様をたてるためか歌詞のみの参加のようでした。もう一曲後半を盛り上げる曲を作って貰えば良かったのではと思います。(みんな嫌いなキャッツはテイラー・スウィフトとアンドリュー・ロイド・ウェバー共作のBeautiful Ghostがめちゃいい曲でした。)

※訂正:アラン・メンケンとの共作で4曲新曲を提供しているそうです。確かにオークワフィナのラップ曲はリン・マニュエル・ミランダ主導の楽曲でしたね。(他はわかりません。)ただ、自分としてはイン・ザ・ハイツでの冒頭の全員ダンスする様なノリノリの曲やアパートの壁でダンスしたようなしっとりとしたバラード曲も後半の目玉としてリン・マニュエル・ミランダに作って欲しかったです。

・海が最強のアバター2を観てしまってる人にはどうしても劣る映像になるのは致し方ないかと思いますが、Disney(MARVEL)得意の暗さで誤魔化した勝ち目のないリアル志向よりファンタジーよりでもっと新しく良いものを目指して欲しかったです。

丁寧に作られた凡作ですが、ハリー・ベイリーさんはかなり頑張ってて可愛らしかったので本音は3点ですが0.5点オマケして3.5点としておきます。
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