吉田ジャスティスカツヲ

リトル・マーメイドの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
4.5
ロブマーシャル監督作品のなかでは、いちばん分かりやすくて良き👍
基本はアニメ版に忠実なのですが、総合的なイメージの違いでは『美女と野獣🌹』や『アラジン🧞』を凌ぐと思いました。


冒頭の場面で、画面が観客を海の底へといざなっていく時のカメラの動き。
人魚が下半身をくねらせるような有機的曲線を描き【この動きに身を委ねるともうこの世界に没入させられている】のです。
この流線形のなめらかな動きは水中の人魚たちの髪の動きも同じで【名作アニメの実写化に際して、実写映像なら何ができるか?】が考え抜かれてますよね🤔

原作の名曲シーン、海の生物たちによる集団舞踊の実写化にも、正面から挑戦。
【海中のリアル志向とファンタジー志向配分のさじ加減】が絶妙なのです。
そういった瞬間が続くうちフランダー🐠やセバスチャン🦀らのビジュアルにも徐々に慣れていきますよ。

そんな中で一等賞なのはアースラまわり🐙です。
もはやアニメなのか?実写なのか?がどうでも良くなる凄まじさで、ここまで描いた英断に感動。


アリエル:ハリーベイリーの歌の表現力は奇跡レベルでここはぜひ皆さんも、自分の鳥肌を立てないことと戦って頂きたい😳
「パート・オブ・ユア・ワールド」のシーンは歌詞とともに本能が揺さぶられ、ミュージカル映画史上に残るほど。
そのぶんエリック王子は魅力薄めかも…


なにから何まで【細部に至る多様性表現】は現代っぽいのですが、それもやや過剰でして賛否あるかも。

そして『マレフィセント🐉』の時にも感じたのですが…
各場所の距離感と、移動時間、遠泳距離や疲れ具合などがテキトーなのかよ?ってのは減点要素ですね。