ギサク

冷たい熱帯魚のギサクのネタバレレビュー・内容・結末

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

でんでんさん上手。気分がコロリ変わったり二面性がある人って怖いよね。次なにが起こるのかワクワクしながら見てました。あまりエロを期待していなかったのでエロ多くない?と少し思ってしまった。エロは慣れているが、慣れなく嫌だったのは愛子という大人が熱帯魚店の少女と性欲が強い指人形に取り憑かれていたところだ。どっちがどっちに取り憑かれていたのかはわからないが、あれ指人形可哀想って。なにより女同士は構わないが、雇用主と従業員だろ?やめとけって。てかそもそもあれなんだったのさ。

あともう少し違う終わり方だったら評価上げてたかな。終盤で社本が変貌しすぎてて引いた。そこまでキャラ変わるか?あんなロマンチストが?村田を何度も刺して殺したくなる気持ちもわかるし、愛子を殺すのもわかるけど、妙子をレイプして後から殺すのはないかな。人生狂わせたのは村田だからな。そもそもミツコの娘、お母さん死ぬ前はどんな感じだったのかな。グレてるからお母さんを悲しませたくないとは思ってなかったんだろうな。それなりの事情があるのだろうが腹立つ性格をしているのはたしか。ほぼ社本目線なのでなんとも言えないが。まあ演技が上手でしたね。でも社本、自分の娘がどれだけ生意気であっても、引っ張ったり、はっ倒したり、叩いたり、妙子のおっぱい触るのを見せるのはダメだぞ。いい大人がなにをしているのさ。村田じゃなくてまるで村田のお父さんじゃないか。←これだとミツコが次の村田ということになるが

最後の罵声昼食シーンで社本が妙子とミツコに怒鳴って指図した時は、「ああ多分この人は本質じゃないのに自分を村田に似せようとしているんだろうなあ」と思っていたのに。なんつーか、村田のせいで悪いところが引き出されたというよりも、ストーリーの都合で残虐な男になっているような気がするのだが。もう全て頭に来て内なる狼が暴れたってか?もう血が手に染まってしまった、引き返しがつかない、前に進むしかない、俺は村田になるしかない、否村田じゃなくて生まれ変わった俺、ということなのかな?あんな短い時間で人がそうとはならんと思うなあ。まあ映画だけど。自分はロマンチスト社本が好きだったので、未だにいい奴だと願っていただけなのかもしれない。まあ吉田の遺体処理の時点でもう共犯になってるしな。本当のいい奴であれば最初から警察に行っていたはず、ということかもしれないけど。最初の方はジレンマ窮地に立たされていたので社本に同情したが、さすがにあの変貌ぶりは人間っぽくないと思ったなあ。あと社本の横顔綺麗だなあおい!なんだよ!

あと妙子殺すなよ!自分もそこまで好きじゃなかったけど。村田とエッチしたかもしれないけどよ、お前ちゃんの魚の世話してくれてたんだぞ。少し前まで泣いてたくせによ、引いたぞ、社本。
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