あくとる

ザ・プレデターのあくとるのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

予告を見たときは「また、存在意義の薄そうなリメイクかぁ…」と思い、全く惹かれなかったのですが、そういえばシェーン・ブラック監督作品は全部見ていたことにふと気づきました。

"アイアンマン3"はマーベルファンとしては多少不満があるものの、1と2には無い独自の魅力もたくさんあって決して嫌いではない作品だし、"キスキスバンバン"と"ナイスガイズ!"のほぼ双子とも言える二作は、後述する監督の作家性が溢れてて大好きな作品。

ただし、今回は"プレデター"というビッグタイトル。
今回こそは「さすがに職業監督に徹するのでは?」と危惧していました。





結論、まっっったくそんなことはありませんでした。
冒頭、死体のハラワタからしたたる血に染まったプレデターを見て確信。
紛れもない100%シェーン・ブラック映画。
作家性って恐ろしい。

絶えずぶちこまれる不謹慎で軽薄なジョークの数々。
特にラストの"「何者だ?」→「うるせぇ!(バンバンバン)」蜂の巣→絶命"の流れには脱帽。

いったい命をどれだけ軽く考えているのか!?
最初から最後まで開催される"グロ面白い死に方コンテスト"は理解に苦しむ。最高。

制作中に誰も物申さなかったのか!?
こんなご時世に正気を疑うほどのポリコレの無さ。
大量のFワード、プッシー呼ばわり、"ゲイロード"…。

もう、とにかく笑いを押さえるのが大変(正直ほとんど耐えきれなかった)。
"プレデターシリーズとしてはいかがなものか?"という意見もあるのかもしれませんが、とにかくシェーン・ブラック作品としては最高でした。
DVDでリリースされたら、家で遠慮なく大爆笑しながら見たい。
続編にも期待。