知らないけど公務員ってこういう人多いよねって思える作品（笑）社会風刺を織り込みながら展開されていく作品でした。物語はイタリア人である主人公のケッコがアフリカでカズー族に捕まるところから始まります。公務員であるケッコは、父の影響で幼少期から公務員になる夢を抱いていました。しかし、公務員の安定感を信じていた矢先、大臣の人員削減政策により県の機関が廃止され、ケッコは15年間仕えた仕事を失います。
不当解雇はできない公務員特有の安全網があるものの、政策側は僻地への異動を提示するなど巧妙な策略を駆使し、自主退職に追い込もうとします。それでもケッコは公務員の道を突き進む意志を示し、福利厚生を利用して人事異動にも屈しません。その対抗し続ける姿勢は、ユニークで奥深いストーリを紡ぎ出しています。日本の公務員との共通点も見受けられ、微笑ましい瞬間も散りばめられている一作です。
＊ オススメする映画は★4.0以上の作品です。
