6人の限定されたクルーにより16mmフィルムを用いて2週間で撮影されたKelly Reichardt監督による12年ぶりの長編第二作。
その間に製作した3本の短編で編集を学び、本作では編集も兼任。
Jonathan Raymondが初参加してケリーと共同脚本を務める。
映画マラソン4本目。
さすがに腰がバキバキになって、大人しく座ってることもかなりしんどい状態に…。
腰の所為で全集中とはいかなかったので、作品には申し訳ないことしたが…
先ず気になったのが、デビュー作は大目に見るとしても、“Wendy and Lucy”と”Meek's Cutoff“と比べて明らかに撮影のクオリティが低い。これはカメラマン変わってるだろ?!と、すぐ分かるくらいに様相が違う。
撮影監督Peter Sillenとなっているのだが、この人のキャリアを見てもよくわからない。ドキュメンタリー畑の人なのかな…?
小刻みに揺れすぎてるのも気にならないのはドキュメンタリー畑だからか?
車が走ってるシーンが多いのだが、走ってる車全体を捉えたショットが常に上下に微動してるのが目茶苦茶気になってしまった。
道路だからね、揺れるのは当たり前なんだけど…微動がね気になるんだよなぁ。スーッといってほしいところで、上下に微動すると…物語よりもカメラの存在の方に気を取られてしまう。
カメラの存在は、なるべく消せた方がいいと思う。あんなに揺れてたら、どうしても意識してしまう。
あとは4本立てを敢行した所為で、物語に集中しにくかったというのもあるが…
キャンプ版『マッドマックス怒りのデスロード』
単純にキャンプに行って帰ってくるだけの映画。
もう腰が限界で集中できず物語が入ってこなかった。
あれはゲイ?ってことなのかな?温泉でヤッたの?え?よくわからない…
で、キャンプから帰ってきてWill Oldham演じるカートは、なぜ夜の街を徘徊していたのか?
あれは男娼?やれる男を探してた?
ん?家がないの?よくわからない。
有無言わさずに、バサッと終わるのは潔くて好きだけど…
このわからなさが、後を引く…
あとは安定のルーシーが可愛すぎる!
また木を咥えて、なかなか離さないやつやってたね。健気に森の中を付いていくのも可愛すぎる。そこでもずっと木を咥えてるし…どんだけ木が好きなのよ。
腰が痛くない時に見返したいので、ケリー・ライカート全作品をDVDボックスにして発売して欲しい。
カートが事あるごとにマリファナを吸ってたように、事あるごとにケリー作品を見返したい。