Filmarks試写会にて鑑賞。
その土地で生まれ育ったと云う逃れられない運命が割ける人生の明暗が辛辣に迫って来る凄く重いサスペンス。
雪に閉ざされたウインド・リバーで発見された若い女性の遺体に端を発する事件をジェレミー・レナー扮する地元のハンターと捜査に単独派遣されたFBI捜査官のエリザベス・オルセンが辿る顛末が闇過ぎて打ちのめされます。
脚本家出身のテイラー・シェリダンは初監督作ながら実話を元にする重さを常に漂わせつつも、きっちりエンターテイメントとして両立させていて遺憾無くその才能を発揮しています。
司法で裁く以前の“目には目を歯に歯を”の行いをせざるを得ない社会の暗黒を炙り出す意欲作です。
