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ビルマの竪琴 総集編のkazu1961のレビュー・感想・評価

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「ビルマの竪琴(1956)」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1956
▪️JP Release Date : 1956/01/12
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-101 再鑑賞
🕰Running Time : 116分
▪️Director : 市川崑
▪️Writer : 和田夏十
▪️MusicD : 伊福部昭
▪️Cast : 三國連太郎、安井昌二、浜村純、内藤武敏、西村晃、春日俊二、中原啓七、土方弘、花村信輝、千代京二、青木富夫
▪️Review
ラスト近くでの柵越しの帰還兵達と水島の合唱と竪琴の別れの演奏。。。胸がいっぱいになりました。
モノクロなのにビルマの土は赤く感じ、戦争の凄惨の中に、温かな空気が流れ込むそんな作品です。本作は、市川崑監督の世界に誇る不朽の名作、失われた純真さへの挽歌と言われています。
“罪のあるものも無いものも善人も悪人も区別せず、死者たちを弔うことに一生を捧げていく。。。”一兵卒の水島が托鉢しながら仲間のもとを目指し、日本兵の死者を葬る、そしてビルマの僧としてビルマに残ろうとする。その心境の変化がいかにして起きたのかを、市川崑監督らしく“コンタッチ”と呼ばれる市川崑監督独特の鋭いカットつなぎで、繊細な映像美と共に見事に描いています。
音楽を担当しているのはあの『ゴジラ』の伊福部昭。威厳の上に品位と優しさがある素晴らしい作品です。
『ビルマの竪琴』は、竹山道雄が唯一執筆したもとは児童向けの作品です。それを市川崑監督が映画化した不朽の名作です。戦争による死者への追悼といったテーマが見事描かれています。

もともとは「ビルマの竪琴 第一部」(1956年1月21日公開、61分)、「ビルマの竪琴 第二部・帰郷篇」(1956年2月12日公開、83分)として作品化されました。しかしながら現存するのは「第一部」「第二部」を編集した「総集編」のみなんですね。(参考:Wikipedia)

関西弁物売りの老婆を演じる北林谷栄、とても良い味を出してました(笑)。

▪️Overview (映画. comより)
竹山道雄の原作を、「青春怪談(1955 市川崑)」の和田夏十が脚色し、「こころ」の市川崑が監督、「銀座二十四帖」の横山実が撮影を担当した。主なる主演者は「悪の報酬」の三國連太郎、伊藤雄之助、「幼きものは訴える」の安井昌二、「あこがれ(1955)」の北林谷栄など。なお一部分はビルマにロケを行っている。
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