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サイバー・ストーカーのTSのレビュー・感想・評価

サイバー・ストーカー(2015年製作の映画)
2.8
【現代的な手法を使うストーカー】
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監督:ブランデン・クレイマー
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー・サスペンス
収録時間:80分
興行収入:不明
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最近の新作B級映画です。
思っていたよりも良かったです。
ただラストが惜しかったかと思います。

ネットが進展してきている現代の社会において、そのネットを駆使したストーカーも増殖してる模様。ハッキングだのネットにおけるカラクリは非常に恐ろしいもので、素人目線からすると、常に警戒しなくてはならないものだと感じられました。

一人暮らしをする女子大生エマは、ある日からストーカーにあってるということを認識する。その犯人は、あらゆる画面をハッキングして、彼女の生活を監視するのだが、、

一応POVですかね?スマホ、パソコンなどの画面から見た映像や、隠しカメラから見た映像が続くので、恐怖性が上がります。人によってはストレスがたまるホラー系にも分類されるかもしれません。

やはりホラーとなると、必ずお化けなる存在を出さないといけないのかと思いましたが、そうでもない。常軌を逸した人間の存在も、十分ホラー要素になり得ますね。今作は、そのあたりをサイバーストーカーとしてうまく描いています。
いやはや、自分しか見てないと思ってる画面を、誰かが見てると仮定するとゾッとします。一昔前ではあり得ないストーカー形式です。

中盤を過ぎたあたりの、就寝シーンの固定カメラはかなりストレスが溜まるでしょう。これは正直『ほんとにあった!呪いのビデオ』のシリーズ監視カメラを見ているのと同等のストレスです。静寂で固定された視点の中で、何が出てくるのか。。中々出てこない。このストレスは中々のものです。同類の映画でいうと
『パラノーマルアクティビティ』が挙げられます。あれはあれでホラー要素が強いですが、今作はじわじわと来ます。

結果としては冒頭に申し上げたように、思っていたよりはまあ良かったかな?という程度。その分ラストが弱いので惜しい。しかし、見方によれば鳥肌がたちます。

それは、果たしてサイバーストーカーをしていた者と、度々影がうつる犯人は同一人物なのか?ということです。
ここは根拠がない。深く考えすぎかもしれませんが、二重ストーカーだとしたら、ゾッとしてしまいます。。

まあでも実験的な映画で終わってしまったのは言うまでもないので、ここから更にレベルアップした、それこそどんでん返し等を意識した同ジャンルの映画を期待したいところです。

興味のある方は新作5枚1000円の数合わせにでもどうぞ(笑)
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