ルネ

セールスマンのルネのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.0
2017年6月10日公開。監督・脚本はアスガル・ファルハーディー。

夫の留守中に妻が襲われ、夫婦がギクシャクするお話。

この監督の作品は『別離』がものすごく好きだし、脚本の素晴らしさに打ちのめされた。『彼女がいた海辺』と『ある過去の行方』も、同じような展開ながらどちらも素晴らしかった。

大事な部分を巧妙に隠しながら物語が展開し、最後にあっと驚く事実が明らかになるような流れなのだが、とにかく新鮮だった。

そしてアカデミー外国語賞も受賞したのもあり、この作品をすごく楽しみにしていたのだが、かなり微妙でした。

まず妻が迂闊すぎて全然同情出来ないのと、夫婦関係が最初からあまりよく見えない事、そして警察に届けてなかったくせに自分で裁こうとするダメな展開など、どうかと思う要素が満載。

裸でシャワー浴びながら、相手を確かめないで鍵開けちゃったら、もうダメだと思う。自業自得すぎる。

監督の持ち味の最後にあっと驚く事実が出てくるのかと思いきや、普通に終了。自作自演だったくらいの衝撃がほしかった。

「セールスマンの死」という演劇をモチーフにしてるっぽかったが、全然理解出来ませんでした。
ルネ

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