AMY

セールスマンのAMYのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
2.5
大学生の時に教授に勧められた映画
見る術がなかったので未観賞だったけど、機会があったので観賞


アスガー・ファルハディ作品は初めてだけど、正直なところまだ自分は100%味わえきれていない気がする
メッセージ性は伝わってくるけど、受け取りきれていないような気持ち

特に作中に登場する、アーサー・ミラーによる戯曲『セールスマンの死』との紐付けについては完全なる自分の知識不足を感じた

思わぬ展開になると事前に読んでしまったからか、作中の不穏な空気のせいか、2人にとって身近な人物が犯人で、人間不信になる話かと勝手に想像を広げてしまったけど、そうではなかった

私の信念上、奥さんと同じ立場できっと相手を許すだろうけど
旦那さんの怒りとなんとしても報復してやりたいという気持ちも理解はできる
自分の大切な人が傷付けられたら、自分にされたこと以上に感情は荒ぶると思うし

最後のシーン、言語化するのは難しいけど、なんとなくあの気まずさは共感できる
相手を責めたい気持ちともうその勢いに自分がなってしまっているから引くに引けないけど、自分にも非ができてしまって大きく出れない感じ…

イランの女性の立場についても改めて直面させられた
被害者なのに、女性が責められたり、好奇の目で見られたり、疑われたりするということ



余談
これを言ったら元も子もないことは、百も承知だけど、どうしても気になったので…
自分はかなり疑い深いので、確認をしないで開けることはしないし、開けっぱなし(ましてやお世辞にも治安が良いとはいえない国で)はしないだろうなと思った
あと事件後に、同じように開けっぱなしにしてるシーンが出てきた時は、…と思った
(この時は相手に100%確証があったんだけど…)
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