矢野竜子

護送車の中で/クラッシュの矢野竜子のネタバレレビュー・内容・結末

護送車の中で/クラッシュ(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通りずっと護送車の中の
状況が描かれるわけだけど
正直流石に飽きてくるし、
映像的にも同じような画が続いてしまうのが難点か。
その社会情勢の作品へのトリッキーな落とし込み方が
この映画を特別なものにしているが。
人の内面を見つめることこそが
人と分かり合える一歩という可能性も示唆されるが、
最終的には内面など関係なく
外面(護送車に乗っている)で判断され、
人々はただただ「敵」として
護送車の中から混沌へ放り出されていき
作品は幕を閉じる。
その混沌とは人々は結局分かり合えないという
諦念に満ちた現実ともいえるだろう。