監督の新作が気になったのでまずはこちらを。
舞台はヘルシンキ。
セリフと物音のみがモノクロの映像に静かにのせられて。
大事な試合を控えているのに恋に落ちちゃったボクサー、オリ・マキのお話。
言葉数の少ない彼が、周りの人たちの作る流れにされるがままに乗せられて、どんどん流されながらも、少しずつもがいて自分でやっと岸に辿り着くまで。
とても淡々とした展開なのですが、映し出されたリアルな彼の日々がなんだか気になって、みんな良い方向に向かってほしいなと祈りながら最後まで見守ってしまいました。
自分の思うように生きていい。自分の人生だもの。それでいい。
まるでドキュメンタリーのようだな、と思ったら実話がベースのお話のようです。