豊川悦司、渡辺謙、香川照之という力強い役者が吉永小百合映画をガッチリ支えている明治初期の北海道開拓の過酷な歴史ドラマだ。
吉永小百合は吹き荒ぶ雪景色がよく似合う。
この作品でプロデューサーでもあった東映の岡田裕介会長が亡くなられた。
彼が今まさにプロデューサーを務める吉永さんの映画「いのちの停車場」も製作真っ最中で現場にも顔を出していたようだったのに突然の訃報だった。
昔、よく社長室に行って企画のプレゼンをした。厳しかったが優しかった。
「お前の話は長いけど中身がない」と言われたことを思い出す。
そう言われた後、東映近くのラーメン屋に連れて行ってもらった。
また挨拶に行きたいと思っていたのに残念だ。
今度お会いしたら、渾身の企画を簡潔で面白く伝えたかった。
でももう叶わない。
人生はあまりに短い。
心からご冥福をお祈りします。