やっぱり、スティーブン・キングの作品て面白いよな〜としみじみ思った。
"それ"はとにかくびっくりさせてくるし、"それ"が見せる少年少女たちの恐怖の対象もエグいくらいに怖いし、ホラー映画としては抜群におっかなびっくりなシーン満載なのだけれど、個人的には少年少女たちの姿に、「スタンド・バイ・ミー」の登場人物たちがちらほらよぎってしまっていた。
なんせ私の1番お気に入りの映画こそが、スティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」なもので、ダブらせてはグッときてしまっていた。
"それぞれの抱える恐怖とどう向き合い、戦うのか"
"友だちとぶつかりながら、自分の恐怖の対象と己の弱さを認識して、なんとかそれに打ち勝てないものかと葛藤する"
"でも、恐怖に打ち勝つ時に、側にいてくれるのはきっと、友だち"
「IT」も「スタンド・バイ・ミー」も、ホラーというストーリーの根っこには、そんな自分と友だちの在り方みたいなものを教えてくれているような気がしている。
スティーブン・キングの作品は、怖さを見せつけながら、人の強さとか儚さを滲ませているからか、変な後味の悪さがないスッキリするホラーなのが、好きなのかもしれない。
余談。
「はじまりへの旅」で気になったニコラス・ハミルトンがとことんしょうもない役で、ちょっとガッカリしてしまった。
あの繊細な少年は何処へ⁈みたいな。