城戸

PとJKの城戸のレビュー・感想・評価

PとJK(2017年製作の映画)
4.9
奥に開けた道を徒歩なり自転車なりで進んでいく人間の背中を捉えた移動撮影を見るといつも「ウォーキングのひむ太郎だ」と思ってしまうんだけど正式に何というんだろう。全編、人間ではなく空間が主役になっているような感覚があって、少々気味の悪い物語といくらかの距離を作ってくれる。まずもって函館の町が魅力的すぎるというのもあるのだろうけど、一瞬も退屈する間のない刺激的な傑作だった。バカ真面目という設定だがそんな言葉じゃ済まないほど得体の知れない亀梨の存在が全編にサスペンスをもたらしてくれる。あの文化祭、体育館、シュガーソングとビターステップとか、トラックの車内での江口のりこと高杉真宙の会話とか本当に感動したんだけどやっぱり気味の悪い話なんで-0.1です。
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