ペコリンゴ

バンドスラムのペコリンゴのレビュー・感想・評価

バンドスラム(2009年製作の映画)
4.1
記録。
「5は発音しない」

本国では大コケ、日本でも当然のように劇場未公開なのが不思議なくらい面白いじゃんこれ!な学園バンドものの青春映画。

デヴィッド・ボウイを敬愛するイジメられっ子の主人公ウィルは転校先の学校で、1人でいることを好む一風変わった同学年のサム、バンドのボーカルをやってる奔放な上級生シャーロットという2人の女子と出会う。シャーロットに音楽的センスを見込まれたウィルは彼女のバンドのマネージャーを務め、優勝すればメジャーデビューが約束されるコンテスト「バンドスラム」を目指すことになるのだが…。

明らかにティーン向けの内容ではあるものの、主人公がマネージャーというポジションであることや、思いのほか重めの事情を抱えてたりなのがイイですね。デューイコールへのアンサーはけっこう胸熱。

見るからにイケてない男子が対照的な2人の女の子と繰り広げる恋模様も微笑ましくて、その内の1人、ヴァネッサ・ハジェンズ演じるサムはとっつきにくそうでいて実はとってもイイ子。こうゆうギャップに男子はグっとくるんですよね。分かります。

言うほどバンド云々の描写は濃くないように思えたけど、まぁ最初の超下手くそなCheap Trickのカバーからあそこまで観客を沸かすようになったってのは見えないところで成長ストーリーがあったんでしょう。

映画の最後にはファンの方には嬉しいちょっとしたサプライズがあります。どうやら生前最後の映画出演だったとか。

劇中のヴァネッサ見て、女の子にはフライングV似合うよなぁって改めて思った作品でもありました。