ハレルヤ

メイズ・ランナー:最期の迷宮のハレルヤのレビュー・感想・評価

3.5
フレアウイルスが蔓延する世界で治療法を開発するために、人体実験を繰り返す組織「WCKD」の手から逃れたトーマスたち。しかし仲間のミンホが彼らに捕まり、トーマスたちは奪還するためにWCKDに挑む物語。

「メイズ・ランナー」シリーズ3作目で最終作。前作もそうでしたが、もう迷路も何も関係ない。どっちかというとテイストが「バイオハザード」や「ウォーキング・デッド」。

前作の後からスタート。冒頭から拐われたミンホを救うためにトーマスたちが「マッド・マックス 怒りのデスロード」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」ばりの列車とのチェイス戦を繰り広げます。まぁ掴みは良かったし全体的に迫力ある映像はガッツリ楽しめる仕上がりになっていました。

ただストーリーそのものは破綻寸前レベル。ミンホ1人を救うためにどれだけの仲間や人間が犠牲になっているのか。その必然性もそこまで感じられないし、終盤で犠牲になるキャラクターも浮かばれない。

そしてトーマスも偶然に助けられすぎ。捕まったり死んでてもおかしくない場面ばかりで、タイミングよく仲間が救いに来たり、無茶な脱出したりで、それが最後までご都合主義で突き通すから強引さが目立ってた印象。

一応ラストは3部作の締め括りらしく、綺麗に終わる形にはなっていますが、それまでの展開を振り返るとあまりスッキリ出来ない気持ち。「ハンガー・ゲーム」シリーズもそうでしたが、ここまで苦労したんだから最後くらいは気持ちよく終わらせてくれよと思ったシリーズ終幕でした。
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